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2025.10.28
先日1歳児のKちゃんとMちゃんが同じ時間にわたぼうしに遊びに来てくれました。はじめはそれぞれボールやキッチンなど、好きな遊びを楽しみながらもお互いの事が少し気になる様子。時々そっと近づいてみたり、相手の遊ぶ様子を見たりしながらゆったりと過ごしていました。しばらくすると、Kちゃんがソファの上の大きなクッションの陰に隠れ、こちらをちらっと見ています。「Kちゃん、いないなぁ~?どこ行ったかなぁ?」と職員が探すふりをすると、「ばぁ!」と笑顔で飛び出してきたKちゃん。この遊びがすっかり気に入ったようで、Kちゃんは何度もクッションに隠れては「ばぁ!」と繰り返します。その姿を近くで見ていたMちゃん。やがて自分も手で顔を隠したり、クッションに顔を埋めたりしながら、職員と一緒に「いないいないばぁ」を始めました。最初は少し控えめだったMちゃんも、Kちゃんの笑い声につられて笑顔が広がっていきます。そして、2人の距離がだんだん近づき……2人が向かい合ってふと顔を見合わせた瞬間、同じタイミングで「ばぁーーーー!」目と目が合った途端、2人はこの日1番大きな声で笑い合い、とても楽しそうな声が室内に響きました!とても嬉しそうなその2人の姿に、お母さん達も職員も思わず拍手!「楽しいね!」という気持ちが真っすぐ伝わってくる、とても心が温かくなる瞬間でした。その後も2人は一緒に遊び続けます。キッチンでは「どうぞ」「ありがとう」というようなやりとりをしながら、一緒におままごとを楽しんだり、滑り台を一緒に登って滑ってみたり。2人ともこれまでこんなに長い時間、他の子と遊ぶ姿を見る事はなかったのですが、この日は「友達と一緒に遊ぶ」という楽しさを感じているのかな?と思いました。そうして夢中で遊んでいるうちに、あっという間に帰る時間に。Mちゃんのお母さんが「そろそろ帰ろうか」と声を掛けますが、Mちゃんはもう少し遊びたそうにキッチンの前に行き、食材を並べます。一方のKちゃんは、入り口の大きなガラスドアの方へと歩いて行き、外の景色を眺めていました。するとそれを見たMちゃんも、Kちゃんのあとを追うようにトコトコとドアの方へ。そしてそれぞれお母さん達と手を繋ぎ、楽しそうに並んで帰る事が出来ました。これまで何度かわたぼうしで会った事がある2人ですが、今日は「いないいないばぁ」をきっかけにぐっと距離が近付いたようでした。言葉は少なくてもちゃんと気持ちは伝わっていて、一緒に遊ぶ事を楽しんでいた2人。そんな姿を見ていて、こども同士が遊びを通して自然に関わり合い、心を通わせていく瞬間は本当に素敵だなと感じました。これからもこども達の遊びや関わりを見守り、そこから生まれる繋がりを大切にしていけたらと思います。Y.F


