
2026.03.11
いつもわたぼうしに遊びに来てくれる、4歳児のN君と2歳児のT君。わたぼうしには、色々な絵柄の木の小さなカードと、その絵柄がまとめて描かれている大きな板がセットになった玩具があります。絵柄は全部で12種類、小さなカードは同じ絵柄が3枚ずつあります。

最近2人はこのカードを並べ、カルタのようにして遊ぶのがお気に入りです。この日も「先生!カードの遊びやろうよ!」と職員を誘ってくれました。お母さんと職員、N君がカードを囲み、T君は色々な絵柄が描かれている大きな板を持って”読み手”になります。T君が「りんご!」というと「りんご?りんごどこ?」「あった!」などと言いながら、他の3人はそれぞれりんごのカードを探します。また、読み手のT君がそれぞれの絵柄をどんな言葉で表現するのか、というのもこの遊びの面白いところです。「鳥!」と言っても、青い鳥とひよこのカードがあるので、「どっちかな?」「何色?」とT君に聞いたり、T君の考えを想像したりしながら楽しみます。そしてそのT君の思いを汲み取るのが早いのは、やはりN君とお母さん。特にN君はT君の言葉を聞いてからカードを見つけるのがとても速く、一度に何枚も取れることもありました。


でも誰かがカートを取れないことがあると、N君が「お母さんがじゃんけんで勝ったら、1枚もらえるよ!」と提案してくれたり、T君も取れなかった人に「これをどうぞー!」と他の玩具を渡してくれたりと、遊びの中で色々な優しいルールが増えていきました。最後には、取れたカードの数を数えて勝敗を決めます。N君も「勝ちたい」という気持ちがあると思うのですが、カードを取れなかった人のことを思ってじゃんけんを提案してくれる、その優しさがとても印象的でした。N君がT君の気持ちを考えながらカードを探したり、2人がみんなで楽しめるようなルールを考えたりしながら広がっていったカルタ遊び。相手のことを考え、そこにある玩具で楽しめるよう工夫する姿に、ゲームに参加していた人だけでなく、周りで見ていた人も笑顔になる、暖かい時間がわたぼうしに広がりました。Y.F


